「詠奏妖華 ~明鏡止水~」
幾重に重なるも 消えては流れゆく
湖面に輪を宿す 視界に流れこむ光と
縁に迷えば宵闇照らせと 鐙を踏み止む頂望めば
間を経ち祓えと夜に食む絵の事 孤に這う背の尾を消し合う穗の事
互いに刃を伸ばし 寄せては光を見る
波紋の異を纏う 伏せては模に癒える痛みと
私怨に惑わす手に添う矢の葉を 止水に痴を問う仮縫う砂の様